徒然なるカレーの日々

カレーにハマりました。スパイス研究中

新宿中村屋 恵比寿店 6軒目

新宿中村屋 恵比寿店に行ってきました!

新宿店は予約がとれないために、恵比寿店をチョイス。

月曜日ということもあって店内はガラガラ。

「恋と革命のインドカリー」とうたっています!

素敵なフレーズ!!

始まりは相馬愛蔵の一言から

ボースは明治19(1886)年、インド ベンガル地方に生まれました。英国の植民地として圧政に苦しんでいた祖国を救おうと、16歳の時親元を離れ独立運動に身を投じます。しかし、インド総督への襲撃をきっかけに、英国政府から懸賞金をかけられ追われる身となり、大正4(1915)年、日本に亡命します。

一方、日本では、アジア開放運動の志士を守ろうという動きが民間で高まっていました。しかし、日英同盟を結んでいた日本政府は、ボースに国外退去を命じます。このような日本の外交に反発したのが頭山満犬養毅、寺尾亨、中村弼などそうそうたるメンバーでした。また、中村屋の創業者 相馬夫妻もこれを新聞で承知し、志士の身の上を気の毒に思っていました。そしてある日、店に立ち寄った弼に、愛蔵は「店の裏の洋館なら彼を匿えるかもしれない」ともらします。この一言が頭山に伝わり、中村屋のアトリエでボースを匿うこととなったのです。

 

 

ボースと相馬夫婦の娘 俊子

その後ボースは3カ月半中村屋のアトリエで過ごします。中村屋には外国人を匿うのに都合の良い条件が揃っていました。部屋がたくさんある、人の出入りが多い、外国人の姿も珍しくない、愛蔵の妻 黒光が英語を話せるなど。しかし何よりも大きかったのが、家中の人みんなの心がボースを匿うことで一致していたことでした。中でも大きな存在だったのが相馬夫妻の娘 俊子。ボースは大正5(1916)年3月に中村屋を出て逃亡生活を続けますが、その連絡役を務めたのが俊子でした。2人は後に結婚し、ボースは相馬家とのつながりを更に深めました。

大正8(1919)年、第一次世界大戦後のパリ講和会議により英国の追及が終了し、ついにボースは自由の身となります。ボースは、翌年には日本に帰化、また中村屋の役員を務めるようになります。しかし平和な日々は長くは続きませんでした。大正14(1925)年、逃亡生活の心労がたたり、俊子が亡くなってしまいます。26歳の若さでした。自分を支えてくれた人を幸せに出来なかった・・・。ボースの無念は計り知れないものだったに違いありません。

 

 

 

印度式カリーの誕生 <昭和2(1927)年6月12日>

昭和初期の営業案内

大正末、百貨店の新宿進出に中村屋は少なからず脅威を感じていました。また、お客様から「買い物の時一休みできる場所を設けてほしい」とのご要望を以前から頂いていました。そこで愛蔵は喫茶の開設を検討。しかし喫茶のような丁寧なお客扱いは容易には出来ないだろうと尻込みしてしまいます。それを聞いたボースは、祖国インドの味を日本に伝えるため、純印度式カリーを名物料理にした喫茶部をつくろうと提案します。そして昭和2(1927)年6月12日、喫茶部(レストラン)を開設。同時に、純印度式カリーが発売されました。

冒頭にもあるように、当時日本に広まっていたのは小麦粉を使った欧風タイプのカレーです。ところが、ボースが作ったのは本場インドのカリー。お米はインディカ米を使用し、スパイスの強烈な香りが漂います。またお肉も日本人が見慣れない骨付きのゴロっとした大きな鶏肉。その異国の料理に日本人は初め戸惑いを隠せませんでした。そこで相馬夫妻はお米をインディカ米のようにソースが浸透し、なおかつジャポニカ米のようにモチモチ感がある白目米にします。しばらくするとお客様が骨付き肉やスパイスの香りにも慣れ、次第に売り上げが伸びていくようになりました。当時、町の洋食屋のカレーが10銭から12銭程度でしたが、中村屋のカリーは80銭。それにも関わらず飛ぶように売れたそうです。

こうして、純印度式カリーは中村屋の名物料理になりました。そこにはボースの相馬家との出会いと、祖国に対する愛情があったのです。

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日本人好みのインド料理です。

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インドカレー

鶏肉がほろほろで美味しいです。

濃厚で、優しい味のインドカレー

1番美味しかったかな。

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ビーフカレー

ワインとビーフを煮詰めて濃厚な味。

後からじわっとスパイスを感じます。

安定の欧風カレー。

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シーフードカレー

辛いのでマスカルポーネがふんだんに入っていますので

マイルドなお味です。

チーズなしで食べると、ピリ辛。

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オムライスカレー

 

 

ケチャップライスにカレーなんて駄目でしょ。

お子様気分になってしまって、美味しい!美味しい!と食べてしまいました!

贅沢なカレーでした。

ルーは少し酸味を感じられましたがケチャップライスと合う!!

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ナンも1人前にぴったりなサイズ。

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キーマカレー

スパイス、スパイスはしてないです。

野菜と半熟たまごのおかげでだいぶマイルドになっています。

 

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基本的に、濃厚でマイルドなカレーですので、お子様でも食べれる味になっていると思います。

家族連れにオススメです。